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須藤祐孝(すとう ゆうこう)  イタリア政治思想研究家、大原富枝文学愛好家

 宮城県柴田郡生れ育ち。仙台一高、東北大学法学部卒。愛知大学法学部教授(政治学・ヨーロッパ政治思想史 担当)を経 て、現在同大学名誉教授。この 間、延べ3年余りローマ大学、フィレンツェ大学で研究。次のものを見ていただければ幸いです。

イタリア政治思想研究に関しては:

☆ルネッサンス関係――無限社の編訳書4冊それぞれに解説に代えて収録した論文の他、


☆現代関係(ファシズム期イタリアの政治学者・保守政論家 G. Mosca 研 究)

 

大 原富枝文学愛好に関しては

 学生時代、『婉という女』に圧倒的感動を覚えて以来、著書はむろん、著書に収録されていないあらゆる作品――作家として世に出る前の、郷 里高知県吉野村からの投稿作品を初めとする全公表作品――もことごとく初出紙・誌で通読、確認。

 この間、生前の大原氏の知遇を得、全面的協力の下で確認事項の記録、『大原富枝文学年譜』の刊行を準備。

 しかし、より詳細・確実なものをと刊行をためらっているうちに、また、本来の仕事(イタリア政治思想研究)や勤務先の任務に追われている うちに、この記録集の一日も早い刊行を切望し、タイトルの書やカヴァー・デザインなど装丁を自ら担当し刊行費用もすべて負担するとまで言って下さっておら れた大原氏が逝去(2000.1.27)。

 御協力に報いられず、ご希望に添えず、痛恨の極み。近年中に刊行し、ご霊前に感謝とお詫びの意をこめて供えるつもり。 参照:刊行予定書

大原富枝氏の須藤評(1993年末、産経新聞 社、田中規雄記者のインタビューへのFaxでの返答(抄)

 「須藤さんは強靭な精神の持主で、現代には珍しく、夢を生きることの出来る学者だと思っています。
現在の日本ではユニークな存在であり、貴重な人だとも思っております。」

 

『産経新聞』1994年1月3日 田中規雄
「あしたの色は 2. 文化人の自立」  「出版を著者の手に取り戻そう──儲け を考えず、学 術書も工夫で」
 
(前略)
 編訳者として F・シャボー著「ルネサンス・イタリアの<国家>・国家観」を出版し た愛知大学の 須藤祐孝教授。この本は、取次店や書店を通さず、直送方式で販売される。発行所の「無限社」の所在地は、愛知県岡崎市の自宅。つまり、須藤さんは著者、出 版社、書店を一人で兼ねている。
 須藤さんは「君主論」で知られるマキャベリの研究からスタートし て、イタリア・ルネサンス史が専門。今回、翻訳したF・シャ ボーはヨーロッ パを代表する歴史家でありながら、これまでほとんど邦訳がなかったという。
 ただ、学問的価値と無関係に学術書の出版は難しくなるばかり。
(中略)
 友人五人の出資を受け、電話、ファクスは自前。そして家族が配送を手伝うなど印税、人件費なしの低 コスト。(後略)


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